ここ10年で変化した整体・マッサージ・鍼の保険治療
こんにちは、治療院RESETの院長伊藤です。
本日は保険治療についてご紹介していきます。
ここ数年で整骨院でも、整体店舗やリラクゼーション店を出店したりと自費治療が増えましたが、グループ経営の多くはまだ保険治療がメインの店舗も多いです。
今回の保険治療の説明を通して、秋葉原・神田・岩本町において「腰痛 秋葉原 整体」で検索した時に、整体・マッサージ・鍼を参考にしていただければと思います。
保険治療
①整骨院・接骨院
・必要資格
柔道整復師という国家資格が必要。
(専門学校、大学で学び、国家試験を通過することで厚生労働省認定資格を取得できます。)
・保険の適用範囲
捻挫と挫傷の保険治療が可能ですが、診断権は有していません。
診断書を書くことは医師しかできないことになっております。
また骨折や脱臼、交通事故は医師の同意が無いと適用されません。
・1回当たりの料金
1割~3割など負担割合や怪我によって違いますが、約500円~1500円になります。
保険料金に加えて、初診料・再診料や自費料金を加算します。
(捻挫や骨折時は別途材料費が掛かります。)
※殆どの店舗で自費治療、自費支払いの機械を導入しています。
カイロベッドによる矯正 2000円~3000円
「楽トレ」などのインナーマッスル強化機械 1回30分 2,700円
②鍼灸院、鍼治療院
・必要資格
鍼灸師という国家資格が必要。
(専門学校、大学で学び、国家試験を通過することで厚生労働省認定資格を取得できます。)
・保険の適用範囲
鍼灸の保険は医師から「神経痛、五十肩、リウマチ、頸腕症候群、頸椎捻挫後遺症、腰椎症」いずれかの診断を受けて、医師が鍼伮治療に同意をしていただく必要があります。
グループ会社などで整形外科を経営している場合、整形外科と提携している院は鍼灸保険を活用しています。
・1回あたりの料金
保険治療は500円~1000円。
しかし鍼治療は1回5000~20000円などの自費をイメージされる方が多いかもしれません。
鍼灸保険の存在は認知が少なく、保険全額分を考慮すると、1回毎の治療時間はどうしても短くなります。
また医師の同意というハードルがあるため、患者様は1回毎の治療時間を多く確保して、保険と比べると高くても効果を求める傾向が15年前からあります。
現在の保険治療の現状
柔道整復師と鍼灸師は20年弱で国家資格持ちが大幅増加し始めました。
この10年は、国家資格の合格基準が変化するぐらい供給が過剰になり始めて、同時に保険収入が大幅に落ちました。
柔整の保険や鍼灸保険は医療費ではなく療養費に該当します。
店舗数が全国でも増えすぎて、コンビニより多いという状況の中、保険組合の支払いが難しくなってきたというのがこの10年間で、国民健康保険でも保険が通らない事態も発生しています。
私が業界に入った15年前からは業界全体で保険収入が不足、整骨院や鍼灸院で自費収入増加のため、整体技術を身に付ける必要が発生しました。
国家資格持ちの人が保険治療から離れる人も増えた理由は、
①保険治療で食べていけない
②保険治療(手技時間10分前後)のみで治癒が難しい患者様が増えた
③世の中で時間の確保が難しくなり、週に何回も来院できるような人が減少した
ことにあります。
院長からのメッセージ
今は治療業界以外も、資格や出身より能力で選ばれる時代になってきました。
資格なくても、資格あっても関係なく親身になり、治療や指導において結果を示してくれる人を選んでください。
初診の方にもお伝えしていますが、私は人間の治療を単純作業のように流れ作業では不可能だと考えています。
良い治療をしてくれる人は毎回手技が異なり、手技の手順や原因の究明のために考えながら治療してくれるでしょう。
もし、身体を治したくて整体やマッサージ、鍼を受けに行った場合はその点を見ながら選ばれることをオススメします。
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